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移動平均線は、もっとも広く知られているポピュラーなテクニカル指標で、過去数日間の終値を合計し平均化したものを時間軸に沿って移動させながら折れ線で結んで行ったものです。下図の赤線は5日の移動平均線で、緑の線が25日の移動平均線です。計算方法はページの最後で紹介し、まずは移動平均線の一般的な見方から紹介します。
移動平均線を使ってFXの練習ができるアプリもあります。動くチャートと移動平均線を見ながら買いや売りのタイミングでボタンをクリックすると、発生した利益や損失が表示されます。ひととおり学習を終えたら下記ボタンよりお試しください。
移動平均線を使用すると、ギザギザな値動きが滑らかになり、現在の為替相場のトレンドがより把握しやすくなります。為替相場が上昇し続けているトレンドを上昇トレンド、下降し続けているトレンドを下降トレンド、どちらでもなく水平にジグザクうごいているトレンドをレンジ(またはもみ合い)といいます。
下図の赤色の移動平均線は過去5日間の終値の合計を平均化して順に結んで行ったもので、緑の移動平均線は過去25日間の終値の合計を平均化して順に結んで行ったものです。計算に使用する日数が短いものは短期的なトレンドを、日数が長いものは長期的なトレンドを分析することができます。
現在のトレンドを把握することは、売買サインをみつけるにあたって非常に重要です。上昇または下降トレンドが出ているときと、もみ合っているときとで、使用するテクニカル指標の見方がかわってくるからです。移動平均線は、為替が上昇または下降トレンドを描いているときに用いるテクニカル指標です。
5日、10日、25日、50日、75日、100日、200日がよく使われています。この数字がよく使われる理由としては、5日が1週間の営業日の単位であること、25日は1カ月の営業日の単位であることです。週足チャートでは、13週、26週、52週、月足チャートでは、12か月、24か月、60か月がよくつかわれています。
またデイトレードのような短期売買では12本、24本、48本の数字がよく使われています。デイトレでは5分足チャートが人気であることから、5分の「12本」で1時間、「24本」で2時間であることが数字の根拠となっています
1・為替が下降トレンドから横ばいまたは上昇基調へ向かうところで、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ抜けたとき。ゴールデンクロスと言います。トレンドが転換する節目の部分であることがポイントです。
2・為替が上昇トレンドから横ばいまたは下降基調へ向かうところで、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ抜けたとき。デッドクロスと言います。
中期または長期の移動平均線は、下値支持線(サポート)として作用することがあります。サポートとは、為替がそれよりも下がることなく反転するラインのことです。ここでの買いシグナルは、為替が上昇トレンドを描いているときに、上図のように為替がサポートに近づいてきたがサポートを越えずに反転、または少し超えたところで反転したところです。(※ダマシもあるので注意が必要です。)
下降トレンドを描いているときは、中期または長期の移動平均線が上値支持線(レジスタンス)として作用することがあります。ここでの売りシグナルは上図のように為替がレジスアンスに近づいてきたところで反転、または少し超えたところで反転したポイントです。
移動尾平均線から価格がどれくらい乖離しているかを表す指標を移動丙平均乖離率といいます。
乖離率は上図のようにローソク足チャートの下に表示されます。黄色のラインが移動平均線をまっすぐ横に延ばしたラインで、これより上に離れすぎたり、下に離れすぎたりしたら売りや買いを検討するひとつのシグナルになります。乖離率の計算に使用する日数は、移動平均線で用いた日数を使います。
移動平均線の計算式は次のようになります。(5日間を平均する場合)
日付 | 3/11 | 3/12 | 3/13 | 3/14 | 3/15 | 3/16 | 3/17 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
為替(終値) | 102 | 103 | 104 | 105 | 104 | 103 | 104 |
18日以降も同様の計算を行い、折れ線で結んでいきます。
このような計算方法を単純移動平均といいアプファベットの頭文字を並べてSMA(シンプル・ムービング・アベレージ)と呼ぶこともあります。移動平均線には、これ以外にも直近の為替をより重視して計算する加重移動平均や指数平滑移動平均という計算方法があります。